書籍

地震による高速長距離運動地すべりの発生・運動機構
-2018年4月島根県西部地震と2018年9月北海道胆振東部地震による斜面災害を中心に-

講座名 地震による高速長距離運動地すべりの発生・運動機構
-2018年4月島根県西部地震と2018年9月北海道胆振東部地震による斜面災害を中心に-
著者 汪 発武(島根大学名誉教授)
掲載号
  • Vol.47,No.2(139号)2020年
概要 本講座では、2018 年4 月と9 月に発生した島根県西部地震と北海道胆振東部地震を比較し、地震による高速長距離運動地すべりの発生・運動機構を論じている。島根県西部地震で生じた枦谷流動性地すべりは、地形勾配が緩いにもかかわらず豊富な地下水で高い間隙水圧であったことが地すべりの主要因と考えられ、胆振東部地震では、地震前の降雨の影響と風化軽石層の粒子破砕が過剰間隙水圧を発生させ長距離運動させたものと解説している。また、考察としてリングせん断試験を用いて非排水試験時の体積変化と間隙水圧の関係を説明している。
キーワード 地震、高速流動地すべり、間隙水圧、液状化現象、粒子破砕現象
目次
  1. はじめに
  2. 2018年4月島根県西部地震によって発生した斜面災害
  3. 2018年9月北海道胆振東部地震によって発生した斜面災害
  4. 地震による高速長距離運動地すべりの発生・運動機構
  5. 考察
  6. まとめ
代表図

積雪地帯における斜面変動と土砂災害の図1

積雪地帯における斜面変動と土砂災害の図2

積雪地帯における斜面変動と土砂災害の図3

積雪地帯における斜面変動と土砂災害の図4

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