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地震による都市域の斜面災害

講座名 地震による都市域の斜面災害
著者 釜井俊孝 京都大学防災研究所地盤災害研究部門傾斜地保全研究分野助教授
(現 斜面災害研究センター教授)
掲載号
  • その1-Vol.32,No.3(96号)2006年
  • その2-Vol.33,No.1(97号)2006年
  • その3-Vol.33,No.2(98号)2006年
概要 ニュータウンの開発に伴って、都市内部で発生する斜面災害が拡大してきた。台地のがけ崩れのほか、地震災害として、谷埋め盛土地すべりと「崖っぷち」の災害の増大に着目している。谷埋め盛土地すべりについての地震災害事例を解析し、その発生メカニズムを推定するともに、リスクマネージメントの手法により盛土の不安定化要因について整理しハザードマップ作成の手順を示している。一方、「崖っぷち」は地震力が集中する危険な箇所であるが、小規模で分布が不規則であり、基本的な分布図(崖っぷちマップ)を作成すること自体が困難であると指摘している。
キーワード 斜面災害,都市内部型,地震,谷埋め盛土,崖っぷち
目次
  1. 都市と斜面
  2. 郊外の拡大と斜面災害
  3. 郊外の地質と斜面災害-南関東の事例-
  4. 地下水環境から見た都市の斜面災害
  5. 都市造成地盤と地震-都市内部型の斜面災害-
  1. 谷埋め盛土地すべり
  1. 崖っぷち
  2. リスクの評価
  3. 地盤と上物―下部構造は上部構造を規定するか―
  4. 終わりに
代表図

図1 都市の斜面災害図4 鹿児島市におけるがけ崩れ発生件数・開墾面積・宅地面積の推移(岩松ほか,1982)

図22 太田・榎田によるローラースライダーモデルの定式化

図24 ❝崖っぷち”の定義図32 ニューラルネットワークのモデル

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