国土交通省所管
富山県
論田・熊無地区は、富山県北西端の氷見市に位置し、石川県との県境をなす山稜の東斜面に当たる山間地にある。これらの地区は古くからの地すべり地として知られている。
地すべり防止区域は、昭和36年7月に指定を受け、昭和50年頃より本格的に地すべり調査が実施されてきた。区域内の中心部分に流れる論(ろん)田(でん)川を境に論(ろん)田(でん)と熊(くま)無(なし)地区に分かれている。
本地区では、流れ盤の地層が当初大規模な岩盤すべりを起こし、その後地すべりが繰り返し発生して、侵食が進み、次第に現在の巨大なすり鉢地形ができあがったものと考えられる。