山形県土木部所管 鴫の谷地(しぎのやち)地すべり | 山形県 |
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地すべりの概要 1.地すべり地の概要 東西に長い西傾斜の緩斜面にあり、地すべり地内を主要地方道上山・蔵王公園線が横切り、そこから酢川にかかる樹氷橋と接続している。樹氷橋施工時に地すべり変動(Cブロック)が発生した。樹氷橋地すべりブロック南側には幅約350m,長さ約600mのAブロックが存在する。 2. 地形地質概要 蔵王温泉街にあたる高湯爆裂火口より流下したと考えられる酢川泥流堆積物に覆われた緩斜面に位置する。地すべり地北側は酢川、南側は横倉山に連なる尾根で境され、東側には鴫の谷地沼が存在する。 地質は、下位から先第三系の花崗閃緑岩類、新第三系中新統の泥岩・砂岩類,蔵王火山起源と考えられる安山岩溶岩,軽石流堆積物となり、酢川泥流堆積物が最上位に載っている。 3. 誘因と素因 素因として、 ・ キャップロック状に新第三紀に載る泥流・火砕流の存在 ・ 新第三紀層上面付近から安山岩岩盤中にかけての熱水変質帯の分布 ・地下水の供給による風化,変質の進行 誘因として、 ・ 融雪期,豪雨時の地下水流入 ・ 鴫の谷地沼の水位変動? ・ 酢川や鴫の谷地の側方侵食による側部のブロックの不安定化 4. 対策工(Aブロック) 地すべり防止工として、集水井工(21基),鋼管杭工等が施工された。 |
地すべりの特徴 地すべり地模式断面図 地すべり地模式平面図 |