国土交通省所管 本宮(ほんぐう)地すべり | 和歌山県 |
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地すべりの概要 1.地すべりの概要 田辺市本宮行政局から南方向約1 kmに位置し、直下に国道168号と一級河川熊野川を擁する。地すべりは斜面長約340m、幅約150m、推定移動土塊量約126万m3の規模で、平成15年6月の豪雨時に末端斜面での崩壊と上部斜面での陥没帯を伴う大規模な地すべりが発生した。 2.地形・地質概要 地すべりは大きな馬蹄形集水斜面の中にあり、末端を流れる熊野川の攻撃斜面にあたる。空中写真判読から地すべりブロックを囲う複数のリニアメントが確認される。 地質は、新生代古第三紀〜新第三紀の四万十帯牟婁(むろ)層群に属し、砂岩・泥岩および礫岩が規則的に交互配列するフリッシュ型互層である。泥岩層は硬質であるが一部破砕を受け脆弱化している。地層の走向・傾斜はN10〜30°W・30〜40°Eの流れ盤構造を呈する。 3.誘因と素因 素因として、
誘因として、
4.対策工 ・抑制工:排土工:対策構造物の導入前に地すべり活動を小康化するため約43万m3を排土。 :地下水排除工:集水井6基217mと集水ボーリング120本5,685mを施工。 ・抑止工:浅層・中層ブロックの安全率確保のためアンカー工3段223本6,548mを施工。 5.景観対策と住民参加の植樹の取り組み
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地すべりの特徴 図1.本宮地すべり対策工平面図 図2.本宮地すべり対策工断面図 景観対策と住民参加の植樹の取り組み 図3.地元小中学校の卒業生による卒業記念植樹の様子、平成19年2月 (大日山地すべり対策事業と世界遺産の景観保全、平成26年度砂防学会研究発表会概要集より) 図4.平成28年6月時点の緑化状況 |