農村振興局所管 紫保井地すべり | 岡山県 |
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地すべりの概要 1.地すべりの概要 紫保井地区は岡山県北部の津山市紫保井に位置する地すべり防止区域であり、周辺域には数多くの地すべり防止区域が存在する地すべり多発地帯である。当区域内では、昭和40年代から地すべり活動が活発になり、昭和43年3月27日に農村振興局所管の地すべり防止区域として指定され、順次対策工事が行われている。区域面積は73.84haで農地エリアの割合が高く、区域内には家屋が存在する。 2.地形・地質概要 [地形] 紫保井地区は、四方を中国山地と吉備高原山地に囲まれた津山盆地北部に位置する。周辺には標高150〜200mクラスの丘陵地が分布しており、この丘陵地は中国山地の南側を縁取る形で分布し、南北方向に伸びる侵食地形の発達が特徴的である。また、丘陵間には低平地が存在しており、両者の比高は数10m程度である。 [地質] 丘陵地の骨格を形成する地質は新第三紀中新統の勝田層群であり、主に泥岩から成る。この泥岩はスレーキングを起こしやすく、深度数mは土砂化が進行していることが特徴的である。 3.地すべり状況 6-21ブロックは丘陵地の西向き斜面に発生した地すべりであり、幅約50m、長さ約40m、最大層厚約7mの規模を持つものである。 本地すべりは台風に伴う豪雨時に発生したものであり、ブロック頭部には落差約6m の滑落崖が発生し、ブロック内に存在する農業用水路が寸断した。さらに、ブロック末端部の土塊の押し出しに伴い農地が崩土で覆われ、農業活動への直接的な被害が発生した。また、ブロックの上方には市道を挟んで住宅地が存在しており、地すべり頭部が後退すれば人的被害を含む甚大な災害となる危険性があった。 4.地すべり機構 [素因]
[誘因]
5.対策工 地すべり対策 水抜きボーリング工:2群 アンカー工:24本 フトンカゴ工 滑落崖の崩壊対策 アンカー工 吹付法枠工 |
地すべりの特徴 |