国土交通省 所管 沖見(おきみ)地すべり | 新潟県 |
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地すべりの概要 1. 地すべりの概要 新潟県上越市から東方へ約14q、東頸城丘陵の標高100〜300mの丘陵地にあり、保倉川水系高谷川の一支流である平方川の上流部右岸側斜面に位置している。 地すべり規模は、幅約500m、長さ約1,500m、面積約70haである。 これまでの調査結果から地すべり地はA〜Eの5ブロックに区分されるが、現在も活発な活動が見られるのはAブロックとDブロックである。 2.地形・地質概要 地すべりが位置する東頸城丘陵は、再三の地すべり活動により形成されて傾斜が10°程度の緩やかな地形であり、一部では田畑として利用されているものの安定した耕作ができないのが現状である。 新第三紀中新世の泥岩層(新潟県標準層序、椎谷層相当層)から構成されており、走向はN30°〜50°Eで、北西側へ20°前後で傾斜する流れ盤の地質構造となっている。 3.素因・誘因 素因: ・流れ盤の地質構造をなしている。 ・地下水が恒常的に流入してくる。 誘因: ・融雪に伴い、地表浸透水が一時的に急増する。 発生機構: ・降水量および融雪水の斜面浸透→地すべり地上部の間隙水圧の上昇→地すべり面せん断強度の低下→移動 4.対策工 ・地下水排除工が主体 集水井工(22基、現在、機能しているもの18基)、暗渠工、横ボーリング工、小断面トンネル排水工 ・村道脇の杭打工 |
地すべりの特徴 沖見地すべり平面図 沖見地すべり断面図 新潟県の地質系統区分図と地すべりの地域区分 |