国土交通省 所管        楢木地すべり

新潟県


楢木地すべりの被災写真(左)と対策完成写真(右)

「斜面防災技術」掲載号:Vol.37,No.1(2010年,通巻109)

地すべりの概要

1.地すべりの概要

当地区はH16中越地震で発生した地すべりである。地震動により液状化した低固結砂層が芋川に向かって側方流動を起こした結果生じたもので,地すべりタイプとしては風化岩地すべりである。発生した地すべりは,最大幅400m,延長90m,すべり面深度12mである。地すべりにより主要地方道 柏崎−高浜−堀之内線が崩落し芋川にかかる南平橋が破損したほか,崩壊土砂が芋川を堰き止め楢木集落の民家が水没する等の被害を生じた。

  

2.地形・地質概要

地すべりは芋川右岸の段丘平坦面で発生しており,すべり末端部は芋川との比高が80mほどの急斜面を形成している。

地質は新第三紀鮮新世川口層の低固結砂岩及び砂岩シルト岩互層からなる。

3.素因・誘因

(1)素因:――

(2)誘因:地震

4.対策工

集水井工,法枠工,アンカー工,

地すべりの特徴

地すべり平面図

地すべり断面図