国土交通省 所管 中牧地すべり |
長野県 |
被災状況 完成後の状況 対策平面図 位置図 引用文献:長野県の地すべり(長野県砂防課 平成21年3月) |
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1.地すべりの概要 中牧地すべりは、土尻川支流の北尾沢の上流右岸に位置する。 平成7年7月11〜12日の梅雨前線豪雨により長野県北部に大災害をもたらした際の地すべりであり、この豪雨では、特に小川村、小谷村を中心に地すべり災害が多発した。 地すべり規模は、長さ約130m、幅約130m、深さ約15mに達し、土塊量は約18万m3と推定される。地すべりにより押し出された土砂は北尾沢を閉塞し、上流側に小規模な湛水池を形成した。また、地すべり地内には4戸の人家があり、いずれも大きく移動して破壊されたが、裏山からの異常出水に住民が気づいて事前に避難していたため、幸いにも人的被害は発生しなかった。 2.地形・地質概要 地質は、新第三紀中新世の堆積岩で、泥岩を主体とした砂岩、砂岩泥岩互層からなり、地質構造は、中牧地区の東側に高府向斜が北東一南西方向に通る、いわゆる流れ盤形状を呈している。 3.素因・誘因 (1) 素因:脆弱な地質(第三紀堆積岩)、流れ盤構造、末端部の侵食地形 (2) 誘因:集中豪雨 4.対策工 集水井工,杭工,押え盛土 |