林野庁所管 徳成谷内地すべり | 石川県 |
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「地すべり技術」掲載号:Vol.41,No.3(2014年、通巻122号) |
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1.地すべりの概要徳成谷内地すべりは輪島市市街地の東方約17kmに位置し町野川左岸側の徳成地区徳成谷内地区麦生野地区に分布する。 平成5年度以降には下記のような地すべり災害が発生した。
2.地形・地質の概要地区中央部を流下する町野川支流徳成川に沿って徳成徳成谷内の集落がある。その西側には標高168mの山頂から東に傾斜する斜面があり東側には南北にのびる標高100mほどの丘陵がある。この丘陵の東側に麦生野地区があり町野川に面して河川敷は水田になっている。 地すべりの特徴として徳成谷内は山麓部が緩斜面となり崖錐が分布し地すべり地形を呈する。初期の地すべり対策工事が実施された箇所である徳成谷内地区は斜面の平均傾斜約10〜15°となだらかであり典型的な地すべり地形を呈しており、大きな地すべり災害を経験する。麦生野地区は斜面の平均傾斜約25°と急である。 新第三紀中新世の砕屑岩類火砕岩類が分布する。それらは柳田層東印内互層栗蔵凝灰岩層とよばれるものである。柳田層はデイサイト質火砕岩や凝灰質堆積岩からなり東印内互層は砂岩・泥岩・礫岩の互層からなる。栗蔵凝灰岩層は灰白色の軽石凝灰岩が主体である。これらは概ね北にゆるく傾斜した構造である。 3.素因・誘因(1)素因
(2)誘因 4.地すべり対策工事排土工、水抜きボーリング、土留工 |
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地すべりの特徴
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