国土交通省所管 尾外岩(おがいわ)地すべり | 岐阜県 |
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地すべりの概要 1. 地すべりの概要 尾外岩地すべり防止地区は中津川市役所より南方2q付近に位置し,長野県の県境となる恵那川,鯉子山,焼山の尾根筋から端を発する木曽川水系中津川の右岸に位置する。当地区は大きくA〜Iブロックの8つの地すべりブロックに区分できる。地すべり地中央の東西に戸沢川が流下しており,右岸側にはAブロック,その北側にB,Dブロック,左岸側の尾根部を挟んで北側にはE,Hブロックが位置している。平成7年11月24日に指定され,調査・対策工が実施されている。平成16年現在調査が進められているE,Hブロックの大きさは,Eブロックが幅120m,長さ250m,Hブロックは幅140m,長さ350mである。 2.地形・地質概要 当地区は標高400〜480mに位置する比較的緩やかな斜面からなり,典型的な地すべり地形である馬蹄形凹型斜面を形成している。 Hブロック上方斜面にEブロックが位置し,全体として5〜15゜の緩斜面からなる。両側壁は尾根,右側壁下部から末端部は沢となり集水地形をなす。 地質は第三紀瀬戸層群礫層と第四紀礫層からなる。 瀬戸層群は,岐阜県多治見市から中津川市にかけての広い地域に分布する。第四紀礫層は新生代の段丘・崖錐の砂礫・粘土層等の扇状地性堆積物で,亜角〜亜円の大礫からなる。瀬戸層群の土岐砂礫層を不整合に覆う。上位の礫質土層と,下位の風化岩層(風化 泥岩,風化破砕花崗岩)に区分でき,層界に,軟弱な強風化泥岩層を挟み,地すべり上部から下部にかけ,傾斜5〜10。の流れ盤を形成する。 3.素因・誘因
4.対策工 地下水排除工法(集水井を施工し,井内より集水ボーリングを施工) 地すべり自動観測等による監視 |
地すべりの特徴 地すべり断面図 岐阜県東濃地域の地質図 |