国土交通省所管     南垣外(みなみがいと)地すべり   岐阜県 




対策工事断面図 

位置図  
「地すべり技術」掲載号:Vol.31,No.1(2004年7月,通巻91号)
地すべりの概要
1. 地すべりの概要

南垣外地すべり防止地区は指定面積が38haと規模が大きく,T〜]ブロックの10の地すべりブロックに分割される。昭和60年頃末端部の護岸に集中して変状が発生したことから,末端の小ブロックの対策が実施されていたが,平成元年に尾根部滑落崖の変状拡大などの地すべり変状が確認され,全体すべりである大ブロックを主たる対象として事業が進められてきた。平成16年現在,ZブロックおよびXブロックを事業対象としてるが,Zブロックは幅約800m,長さ約300mで,Xブロックは幅約300m,長さ約350mである。

2.地形・地質概要
  当地区は瑞浪市の北約5qの土岐川流域,日吉川支流南垣外川の右岸側に位置する。地形は,標高400m前後の尾根が南北に延び,地すべり地はその東側斜面に分布する。 地質は下位から中新統下部・中部の瑞浪層群土岐夾炭累層,本郷累層,鮮新統の瀬戸層群土岐口陶土層,土岐砂礫層が分布し各層は不整合関係で接する。

3.素因・誘因
(1)素因:断層活動による風化・破砕の進行。粘性岩(泥岩,亜炭)の分布。
(2)誘因:河川末端部侵食による斜面不安定化。降雨,地震。

4.対策工
  頭部排土工,押え盛土工,地下水排除工
  
地すべりの特徴
  地すべり断面図
  岐阜県東濃地域の地質図
  ブロック区分
  地すべり機構概要