国土交通省 所管 東星田(とんぼしだ)地すべり | 千葉県 |
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地すべりの概要 1. 地すべりの概要 館山市街地の北東約14kmに位置し,房総半島南部の大動脈である主要地方道鴨川富山線および砂防河川東星田川が指定地の中央を横断する。昭和55年に地すべり対策事業が開始され平成18現在では指定地内の地すべりブロックの対策はほぼ完了し,地すべりは沈静化している。しかし,平成18年4月12日に千葉県南部を襲った豪雨により,指定地南西部において大規模で急激な地すべり滑動が発生した。規模:幅約80m,長さ約150m,推定層厚約10m。降雨状況:連続雨量244mm。被災状況:地すべり移動土塊の滑動により水田約1.2ha,林地約2.8haが流出もしくは埋没し,土石流化した地すべり移動土塊により,砂防施設約150m,地すべり防止施設約50m,市道約350m,橋梁1箇所が埋没した。 2.地形・地質概要 空中写真によれば,当該斜面は過去に大規模に滑動した地すべり地内に位置する。地すべりの背後はすり鉢状の急斜面で集水地形を呈している。 地質は保田層群増間層の泥岩および砂岩泥岩互層を主体とする。地すべりブロック内は暗灰色の強風化泥岩,背後の斜面は褐色でクラッキーな強風化砂岩泥岩互層からなっている。斜面に分布する泥岩はスレーキングし易く,非常に脆い特徴を持つ。 3.素因・誘因 (1)素因:旧地すべり地形,集水地形,強風化泥岩の分布。 (2)誘因:降雨,地下水の上昇 4.対策工 排土工,横ボーリング工,明暗渠工 |
地すべりの特徴 地すべり平面図 地すべり断面図 |