都道府県名

大阪府

面積

1,881.27km

人口

887万人

地  形

大阪府は南北に細長く、北を北摂山系、東を生駒山系、南を金剛葛城山系・和泉山脈と三方を山に囲まれ、中央部には丘陵地、低地(大阪平野)が広がり西部は大阪湾に臨んでいる。(大阪府の地形)

地  質

中央構造線の北部に位置し、西南日本内帯に属する。山地は、北摂山系は丹波層群(中・古生層)と花崗岩、生駒山系、金剛葛城山系花崗岩、和泉山脈は和泉層群(中生層)からなる。丘陵地は大阪層群、大阪平野は沖積層で形成されている。(大阪の地質)

気  象

比較的雨が少なく、温暖な瀬戸内気候で、年平均気温は約18℃である。年平均降雨量は1,400mm。月別では梅雨期、台風期の8月、9月に多く、冬期は少ない。100年確率24時間雨量の分布をみると、特に北摂山系、和泉山地に雨が多い。

その他特徴

 

 

 

 

 

 

 

地すべり分布と特徴

大阪府内には148箇所(国土交通省所管145、林野庁所管3)の他すべり危険箇所が存在している。危険箇所の分布としては、北摂山系や金剛葛城山系に多く存在している。

主要な地すべりである亀の瀬地すべりは、大阪府と奈良県との府県境に位置し、明治36年に地すべりが発生している。その後、昭和6〜7年と昭和42年にも大きな地すべりが発生し、大和川の閉塞や国鉄関西線亀の瀬トンネルの崩壊、国道25号が1.3m隆起する程の大規模な被害が生じている。昭和6年から9年は内務省で災害復旧応急工事を実施し、昭和9年から36年の間は大阪府で対策事業を行なっている。さらに昭和37年からは国土の保全上、特に重要なものとして直轄により対策工事を実施、現在に至っている。

 大阪府には、これ以外にも西除川地すべりなど14箇所の地すべり防止区域がある。

 

対策事業の実施状況

所管区分

区域数

区域面積(ha)

 

2006331日現在の府の地すべり防止区域は左表の通りである。

地すべり年表を別表に示す

国土交通省

14

171.10

農村振興局

0

0

林野庁

1

12.05

合計

15

183.15

掲載号(斜面防災技術に紹介されている地すべり)

なし

出典:地すべり対策 半世紀の道程(全国治水砂防協会)、大阪の砂防(大阪府)、

砂防便覧(全国治水砂防協会)