留意点
亀裂ゲージによる計測を行う際の留意点について以下に2点記載する。
(1)亀裂ゲージの設置方向
亀裂ゲージは亀裂の変動方向を考慮して設置することが重要である。図1と図2は道路上の亀裂を亀裂ゲージで計測する場合の一例である。この例は図の左側が青い矢印方向に変動しているものとする。
図1のように亀裂に対して垂直になるように亀裂ゲージを設置すると斜面の変動方向に対して、亀裂ゲージの計測軸が垂直の方向になるため、斜面の変動状況を過小に計測してしまう。
一方、図2のように亀裂方向に近似させて設置した場合、斜面の変動方向と亀裂ゲージの計測軸がほぼ一致するため、斜面の変動量を計測することができる。
このように亀裂ゲージは必ず亀裂に対して垂直方向に設置するのではなく、変状の状況などから判断し計測の目的に対して適切な方向に設置することが大切である。
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