都道府県名 |
島根県 |
面積 |
6,708 km2 |
人口 |
69万人 |
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地形 |
・南側に位置する中国山地は,1,000m内外の山々が連なっているが,この主軸が北東から南西へ海岸線に平行して走っている。島根県はその北側斜面にあたるので,日本海に向かって比較的急傾斜をしている。 ・県東北部には,日本海上にあった嶋と本土とが河川の沖積作用により繋がってできた島根半島がある。 ・中国山地の北には,ほぼこれに並行して大山・白山火山帯が走り,三瓶山,青野山などのトロイデ型の諸火山を噴出している。 ・宍道湖周辺には、ほぼ東西に走るいくつかの活断層が知られている。 |
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地質 |
・県の中央から頭部山間地一帯にかけて風化の進んだ花崗岩類が広範囲に分布している。 ・海岸部里山地域にかけては第三紀層が断続して分布している。 ・県西部には三郡変成岩類と非変成中・古生層が広く分布している。 ・隠岐群島の島後は,日本最古の岩石である片麻岩の上に噴出した新第三紀の流紋岩などからなり,島前3島は,玄武岩から成っている。 |
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気象 |
・気候は,中国山地を背景にして北西の季節風が卓越する日本海型に属しているが,県東部は冬期多雨雪の北陸型に近く,県西部は北九州の気候に類似しており,隠岐は日本海独特の海洋性気候である。 ・年間降水量は1,800〜2,000mmであり,平地より山地が多い。 ・冬季の積雪をはじめ,梅雨や台風による大雨の時にも中国山地の降水量は多い。 ・3日間で500〜700mmの豪雨や数時間で300mmの豪雨なども記録し,災害をもたらしている。 |
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地すべり分布と特徴 |
・主体は第三紀層地すべりで,破砕帯地すべりがわずかに見られる。それに風化型地すべりと都野津層地すべりが加わる。 ・内陸亜区では,久利累層の泥岩とかかわって地すべりが発生する場合がほとんどであるが,それを被覆する大森累層の火山岩類がキャップロックとして地すべりに関与している。 ・島根半島亜区では,古江・牛切・相寺・古浦の各累層の泥岩と深い関係をもって発生する。 ・隠岐亜区では,川合・久利累層相当の中新世中部の泥岩層・砂岩互層と関係するものが多い。 ・温泉型地すべりは,新第三紀以前の熱水変質帯に発生している事例が,三隅町・浜田市中場に見られる。 ・本県の破砕帯地すべりは,特別の構造帯に伴うものではない。 ・風化型地すべりは,石見地方において特に顕著に発達する赤色風化帯内の地すべりである。 |
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対策事業の実施状況 |
所管区分 |
箇所数 |
区域面積(ha) |
平成26年4月現在(農村振興局所管は平成26年8月現在)の島根県の地すべり防止区域は左表の通りである。 |
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国土交通省 |
128 |
2,646.72 |
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農村振興局 |
299 |
14,161.69 |
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林 野 庁 |
79 |
2,744.46 |
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合 計 |
506 |
19,552.87 |
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
Vol.23,No.2 1996年,通巻68号:(農村振興局所管)伊後地すべり,大黒山麓地すべり,蛇ノ久保地すべり Vol.29,No.2 2002年,通巻86号:(林野庁所管)伊努谷地すべり,山谷地すべり,久ノ元地すべり Vol.41,No.1 2014年,通巻120号:(農村振興局所管)前根羽西地すべり、相撲ヶ原地すべり |
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EM |