都道府県名 |
佐賀県 |
面積 |
2,439km2 |
人口 |
86万人 |
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佐賀県の地形・地質は大別して5地域に区分される。 ・佐賀平野:県南部を占める沖積平野。北部山地から供給された砕屑物が堆積。 ・天山・背振山麓地域:筑紫山脈の西半分を構成する山麓山間地帯。主に花崗岩で構成され、一部に結晶片岩、蛇紋岩が分布する。 ・西部丘陵地域:天山・背振山麓の西南部に当たる丘陵地帯。第三系堆積岩類、玄武岩、安山岩からなる。 ・上場地域:松浦半島を形成する台地。玄武岩が広く分布し、一部に花崗岩がある。 ・多良岳地域:県南部、長崎県境にまたがる多良岳を中心とした火山地形。第三系を基盤とし、その上を安山岩が広く覆っている。 |
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・佐賀県の気候は県中央部の山地を境にして、北部が日本海型気候区、南部が内陸型気候区に大別できるが、全域とも気候は比較的温和である。 ・平均気温は佐賀市で16.1℃、北西部の山間地では14.8〜15.5℃と低くなっている。 ・平均降水量は佐賀市で年間1888mm、北西部の山地では1895.1〜2207.3mmと多い。 |
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その他特徴 |
・九州の北西部に位置し、東は福岡県、西は長崎県、北は玄界灘、南は有明海に面している。 |
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地すべり分布と特徴 |
・地すべりの分布は、古第三系杵島層群や新第三系佐世保層群が分布する県西部に集 中している。 ・地すべりの大部分は、第三紀層の上部を玄武岩が覆う特有の地形地質条件にあり、「北松型地すべり」として知られている。 ・北松型すべりの素因は、キャップロックをなす玄武岩にある。玄武岩の節理から配給される地下水、キャップロック緑辺部で形成される崩積土の存在、基盤岩の第三紀層に上載荷重として作用することが素因としてあげられる。 |
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対策事業の実施状況 |
所管区分 |
箇所数 |
区域面積(ha) |
平成24年3月現在の県の地すべり防止区域は左表の通りである。 |
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国土交通省 |
80 |
1,262.58 |
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農村振興局 |
47 |
1,232.20 |
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林 野 庁 |
44 |
1,344.38 |
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合 計 |
171 |
3,839.16 |
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
・Vol.13,No.1 58号 (1993年7月) 綾瀬地区、大谷口地区(構造改善局所管) ・Vol.33,No.2 98号 (2006年11月) 佐賀県の地すべり−森林整備課(林野庁所管)の地すべり対策について−、峰地区、佐里(さり)地区、 ・Vol.38,No.3 114号(2013年3月) 佐賀県の斜面防災−農村漁村課(農林振興局所管)における地すべり対策について−瀬戸木場東第2期地区、犬頭2期地区 |
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