都道府県名 |
長野県 |
面積 |
13,561km2 |
人口 |
201万人 |
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地形 |
・海抜3,000m前後の高山が四方を囲む。日本アルプス、南アルプス等は良く知られている。 ・天竜川、木曽川の2河川は南に流れ太平洋に注ぎ、千曲川、犀川は合流し信濃川になり、日本海に注ぎ、平地は6地方に区分される。 ・海抜1,000m以上の土地が県土の5割を超える。 ・地形の単位が細かい。 ・山地、盆地、水系などに方向性がある。 ・山地中央部に火山が並ぶ。 ・谷は深いが尾根筋は平坦なところが多い。 ・山地は崩壊、地すべり、土石流等の斜面運動を多発している。 ・各盆地は扇状地で埋められている。 ・高山と多雪地域には特有の地形がある。 |
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地質 |
・東北日本と西南日本の地質構造の合体する位置にある。 ・糸魚川−静岡構造線が南北に通過する。その北東側はフォッサマグナと呼ばれる。 ・中央構造線が南アルプス西側を南北に縦断する。 ・浅間山・御嶽山・乗鞍岳・焼岳等の活火山が存在し、熱水変質を受けた地質も多く分布する。
・長野県の地質を地質構造図に示す。
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気象 |
・南部は太平洋型、北部は日本海型、中部は内陸型気候を示す。 ・降水量は南部と北部に多く、南部は梅雨や台風の通過する夏季に多いのに対して、北部では冬季の降雪によって多くなる。 ・降雪は、北部、中部山岳地方に集中する。 |
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その他特徴 |
・長野県は本州のほぼ中央に位置し、周囲が8県に接している「海なし県」である。 ・県の大きさは、東西約120km、南北212kmである。 ・47都道府県のうち、北海道、岩手県、福島県につぎ、4番目の面積である。 |
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地すべり分布と特徴 |
・県下には、第三紀層・破砕帯・温泉変質帯が分布するためこの分類による地すべりがいずれも発生している。地すべり防止区域を地すべり分布図に示す。 ・第三紀層地すべりは、県の中部から北部にかけて広く分布する。特に犀川・姫川沿川山地に集中する。これらは、隣接する新潟県の地すべり地帯とあわせ、信越地すべり地帯として知られている。 ・県南部では、第三紀層の富草層が花崗岩類を被覆し、ここで地すべりが発生している。 ・中央構造線の東側には三波川結晶片岩類、御荷鉾緑色岩類が分布し破砕帯地すべりが発生している。 ・火山の周辺では温泉地すべりが多発し、特に志賀高原では大規模な温泉地すべりが発生している。 ・地すべりの性格は、火砕岩類が複雑に分布し、断層も多いことにより複雑化している。 ・地すべり地も新潟県と比較すると傾斜が急なものが多い。 |
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対策事業の実施状況 |
・長野県の所管別の地すべり防止区域は令和4年3月現在以下のとおりである。
・国交省所管の地すべり防止区域の面積は全国で第3位、地すべり危険箇所の面積は全国で第1位である。 ・構造改善局所管の地すべり防止区域面積は、新潟県、島根県、愛媛県、徳島県についで5番目である。 ・平成4年度から17年度にかけて、長野県西部地区として構造改善局所管の直轄地すべり対策事業が実施された。
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地)) |
vol.18 No.3 1992年3月号 通巻54号:奈良尾地すべり、上手村地すべり、野池地すべり(農村振興局所管) vol. 22 No.1 1995年7月号 通巻64号: 清水山地すべり、落合地すべり、住沢地すべり(国交省所管) |