都道府県名 |
高知県 |
面積 |
7,104 km2 |
人口 |
80万人 |
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地形 |
・瓶ヶ森を最高峰とし,1,000m以上の高峰を100近くもつ山岳県である。 ・山林が県総面積の83.7%を占め,平地は県中央の高知平野と河川流域にわずかに認められるのみである。 ・仁淀川の河口を境に,東側は浦戸湾を除いて隆起海岸であり,西側は沈降による入り江が多く,リアス式海岸を形成している。 ・高知県の山地は地殻変動を受けた急峻滑崩れやすい山地と言える。 |
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地質 |
・北から三波川帯,秩父帯,四万十帯の地帯構造に区分され,それらが明瞭な東西方向の帯状配列していることに特徴付けられる。 ・三波川帯と秩父帯の境界付近には御荷鉾緑色岩が,秩父帯中央部付近には黒瀬川構造体がレンズ状に分布している。 |
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気象 |
・年間降水量は,平野部で2,000〜3,000mm,四国山地中央の山岳部で2,500〜3,500mm,県南東部においては平野部で2,500〜3,500mm,山地では3,500〜4,500mmに達する程で,太平洋岸気候区に属する日本でも有数の多雨県である。 ・台風の常襲県としても知られ,洪水をもたらすような豪雨は台風によるものが約3/4を占める。 |
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その他特徴 |
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地すべり分布と特徴 |
・三波川帯の地すべりは,泥質片岩,塩基性片岩の分布域に集中しており,また南端附近に位置する清水構造体は多数の小断層が見出され,JR四国土讃線沿いで危険地帯が最も集中している箇所と言われる。 ・県内でも最も地すべりの集中する御荷鉾帯での地すべりは厚い粘土層を形成し,流動的で規模が大きい。また,地下水位が全般的に高い。 ・秩父帯では,北帯の片状岩分布域では千枚岩や緑色岩に関連した地すべりが,黒瀬川構造体では蛇紋岩に関連した地すべりが分布している。 ・四万十帯は砂岩泥岩互層が大部分であり,南へいくほど地質時代が新しい。 ・四万十帯では地すべりはほとんど知られていないが,加奈木の崩壊のような岩盤クリープが原因の大規模崩壊が発生することがある。 |
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対策事業の実施状況 |
所管区分 |
箇所数 |
区域面積(ha) |
平成14年3月現在の高知県の地すべり防止区域は左表の通りである。 |
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国土交通省 |
87 |
4,763.92 |
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農村振興局 |
54 |
2,984.91 |
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林 野 庁 |
49 |
4,332.77 |
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合 計 |
190 |
12,081.60 |
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
記事の詳細は下記の号に掲載されています。 ・Vol.30,No.2(2003年,通巻89号): (林野庁所管)岩原地すべり,有間地すべり ・Vol.37,No.3(2011年,通巻111号): (農村振興局所管)別枝地すべり,峰石原地すべり,寄合地すべり |
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