都道府県名 |
岐阜県 |
面積 |
10,596 km2 |
人口 |
210万人 |
地形 |
・岐阜県は,日本列島のほぼ中央部に位置し,東西124.1q,南北147.7qと南北に長く,太平洋側と日本海側に渡り県土が広がる。 ・県全体は5つの地域に区分される。県北部の飛騨地域は御嶽山,乗鞍岳,奥穂高岳など3,000m級の山々連なる一方,東濃,中濃,西濃,岐阜地域に代表される美濃地区には木曽三川が流れており,「飛山濃水」と呼ばれている。木曽三川の下流に位置する海津郡では海抜0mの区域もある。 ・分水嶺は御嶽山,位山,大日岳に連なっている。 |
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地質 |
地質概要を,別図に示す。 ・北から飛騨帯,飛騨外縁帯,美濃帯,領家帯が分布。 ・飛騨帯:飛騨変成岩類(主に片麻岩)・船津花崗岩類。 ・飛騨外縁帯:飛騨帯と美濃帯の境界をなす構造帯。槍ヶ岳,上宝村蒲田-福地地域,高山市北方,清見村楢谷に分布。 ・美濃帯:中・古生層の砂岩・泥岩・チャート等からなる。 ・領家帯:東濃南部恵那地方の領家花崗岩類よりなる。深層風化する事が多い ・東濃地域:美濃帯と領家帯の境界に位置し,第三紀層が分布(砂岩泥岩凝灰質,砂礫層,陶土層,亜炭層)する。亜炭層,陶土層で地すべりの発生が多い。 |
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気象 |
・日本海側の飛騨地域では一般に降雨量は少ないが冬季の降雪が多い。 ・年間降水量はほぼ1,800〜3,200mm/年,で揖斐川,長良川上流では3,000mm/年を越える。 ・台風時期には山間部での集中豪雨が多く,災害の発生も多い。 |
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その他特徴 |
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地すべり分布と特徴 |
岐阜県内の地すべり危険箇所は98箇所,面積で3,562ha。地すべり箇所はさほど多くないが,一箇所当たりの面積は広い。 地すべり地のほとんどは東濃地域に分布し。一部飛騨地域にも分布する。 |
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対策事業の実施状況 |
地すべり危険箇所を,別表で示す。 |
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
Vol.31,No.1 2004年 通巻91号:南垣外地すべり,尾外岩地すべり |