都道府県名 |
福井県 |
面積 |
4,200 km2 |
人口 |
81万人 |
地形 |
・福井県の地形は県の中央部を東北東−西南西に連なる標高1,200m前後の高原性山地(越美山地)によって,嶺北地方と嶺南地方に大きく大別される。 ・嶺北地方では西方の日本海側に標高500〜600m前後の丹生山地が,東方には標高1,500m前後の加越山地が連なっている。これらの山地を開折した河川の流域に各河川の氾濫源などによる谷底平野や沖積低地が広範囲に発達している。 ・嶺南地方は東方の野坂山地と西方の丹波高地によって南方の京都府と画され,全体として凹弧を北方に向けた三日月型をなす。低地は各山地北側の山裾や,これらの山地を開折していくつかの流れる河川に沿って形成されるが,その発達は比較的小規模である。
・福井県の地形区分図を,別図に示す。 |
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地質 |
・嶺北地方の中〜北部は日本最古の地層と目される飛騨片麻岩類を基盤とし,恐竜化石の産出で名高い手取層群や足羽層群などの中生界白亜系,更に新規の地層である糸生累層などの新生界新第三系などで広く覆われる。 ・嶺南地方は,嶺北域の南方から県西端にかけての山岳域を構成する,中生代三畳紀〜白亜紀頃の堆積岩コンプレックス(美濃−丹波帯)を基盤とし,これを覆う内浦層群などの新生界第三系が局所的な分布を占める他,敦賀市の南〜西方域には中生代後期〜新生代前期の活動・貫入によるものとされる火成岩類が比較的広範囲に分布している。
・福井県の地質分布図を,別図に示す。 |
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気象 |
・日本海型気候であり,冬期はシベリア寒気団による影響で風雪共に強い。年間降水量は約2,000〜3,000mmで全国的にも多雨域に属する。 ・福井県の年降水量分布を別図に示す。 |
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その他特徴 |
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地すべり分布と特徴 |
地すべり防止区域を,別図に示す。 ・地すべり危険箇所は,小規模なものを含めれば県内各地に広く散在しているが,福井市西方の越前岬周辺や内浦湾の周辺部に集中する傾向がある。 ・北東部に位置する勝山市の北方や大野市南方の岐阜県境に近し山岳部などで比較的規模の大きな地すべり地が分布する。 |
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対策事業の実施状況 |
福井県の地すべり防止区域情報を別表に示す。 |
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
Vol.33,No.3 2007年3月 通巻99号 |