都道府県名 |
愛媛県 |
面積 |
5,676 km2 |
人口 |
130.4万人 |
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地 形 |
・愛媛県は、東〜南西に細長く、東部は東予地方、中部は中予、南部は南予と呼ばれている。 ・東端の四国中央市から西端に突出する佐田岬までほぼ東西に中央構造線が走り、その北側は瀬戸内海に面した平野が広がり、南側は四国の脊梁をなす四国山地や四国カルストが広がっている。 ・石鎚山(1,982m)をはじめ、多くの険しい山々や盆地が多数あり、全体的に山地の多い地形であるが、瀬戸内海、宇和海には大小200余の島々が散在し、海、山両面の自然の景観に恵まれた地形となっている。 |
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地 質 |
愛媛県の地質を別図に示す。 ・東西にほぼ平行して縦走する中央構造線・御荷鉾構造線・仏像構造線によって4地区に区分される。中央構造線北帯の和泉層群および領家帯、中央構造線南帯の三波川帯、御荷鉾構造線南帯の秩父帯、仏像構造線南帯の四万十帯である。 ・いずれも剥離性に富む脆弱な地質であるが、特に中央構造線南帯は、変成・圧砕の影響を受けた三波川変成岩類からなる複雑な地質構造となっており、地すべり性崩壊の多発地帯となっている。 |
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気 象 |
・南西部の宇和海沿岸は台風の常襲地帯で、年間降水量は1,600〜2,000mmと比較的多い。 ・瀬戸内海沿岸地域は、年間降水量が1,200〜1,600mmと少なく、渇水が多く発生する。 |
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その他特徴 |
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地すべり分布と特徴 |
地すべり分布を別図に示す。 ・愛媛県の地すべりはほとんどが御荷鉾構造線を中心とした三波川帯、御荷鉾帯、秩父帯分布域にあり、破砕帯地すべりに区分される。 ・これらの地質は層理面が発達した地質かつ断層で乱された脆弱な地質であり、流れ盤斜面で地すべりブロックが大きくなる傾向がある。 |
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対策事業の実施状況 |
所管区分 |
箇所数 |
区域面積(ha) |
令和3年3月31日現在の県の地すべり防止区域は左表の通りである。 |
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国土交通省 |
162 |
3,969.11 |
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農村振興局 |
187 |
8,805.77 |
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林 野 庁 |
41 |
1,853.96 |
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合 計 |
390 |
14,628.84 |
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「斜面防災技術」掲載号と紹介されている地すべり |
・Vol.12,No.3(1986年,通巻第36号):(農村振興局所管)名取東地区地すべり、上大久保地区地すべり、南柏地区地すべり ・Vol.18,No.2(1991年,通巻第53号):愛媛県の地すべりを語る(その1)(座談会) ・Vol.18,No.3(1992年,通巻第54号):愛媛県の地すべりを語る(その2)(座談会) ・Vol.32,No.1(2005年,通巻94号): (国土交通省所管)千町地すべり、沢渡地すべり、西の谷地区地すべり ・Vol.39,No.2(2012年,通巻116号): (林野庁所管)大生院地区地すべり、音地地区地すべり ・Vol.43,No.3(2016年,通巻128号):愛媛県の斜面防災を語る(その1)(座談会) ・Vol.44,No.1(2017年,通巻129号):愛媛県の斜面防災を語る(その2)(座談会) ・Vol.49,No.1(2022年,通巻144号): (農村振興局所管)トロメキ地すべり、小島地すべり |
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